【ロルカナ3弾環境】アメジスト/エメラルドのテンポデッキが優勝!Lorenzo Marsili選手のリストを徹底解説【ディズニーTCG】

2024年春、イタリア・ローマで開催された「Win a Spring League Ticket – Il Covo del Nerd Roma」トーナメントにて、Lorenzo Marsili選手がアメジスト/エメラルド(紫/緑)デッキで見事優勝を果たしました。

このリストは「テンポ」アーキタイプの中でも完成度が高く、現在のロルカナ競技シーンにおいて注目を集めています。

アメジスト/エメラルド テンポデッキとは?

このアーキタイプは、盤面の主導権を早期に握り、そのまま相手の行動を妨害しながらゲームを進行させていくスタイルです。

アメジストのバウンス(手札に戻す)やドロー効果、エメラルドの回避能力や除去カードを組み合わせることで、相手のテンポを崩し、自分は安定してロアを積み上げていくことが可能です。

デッキリスト

主な採用カードとその戦略

「アースラ ー 騙し屋」

第3弾「Into the inkland インクランド探訪」で登場したエメラルドの強力なハンデスカードです。

低コストなためバウンスとの相性もよく、後述のマダム・ミムとのコンボでより多くの歌カードをハンデスできます。

「マダム・ミム」パッケージ

複数の「マダム・ミム」カードを採用し、自分のキャラクターをバウンスして再展開することで、繰り返し「登場時」効果を使うという、テンポデッキらしい動きが可能になります。

「ジーニー ー 私はあなたの子分」

あまり見かけなくなったこの回避持ちキャラクターをあえて2枚採用。

一度出せば相手が簡単には除去できず、継続的にロアを獲得できる点が強力です。

ゲーム終盤のフィニッシャーとしても活躍します。

「女王の城」

カードを引きながらロアを獲得できる強力なロケーション。

盤面での継続的なアドバンテージ源として採用されており、長期戦にも強くなっています。

プレイスタイルとメタ環境での位置づけ

このデッキの魅力は、テンポと干渉を両立させた非常に柔軟なゲーム展開にあります。

テンポを意識した序盤展開

ゲーム序盤から、「パスカル」などの回避能力を持つキャラクターでロアを効率的に稼ぎながら、アメジストのドロー効果や「登場時」効果を駆使して盤面を整えます。

バウンスによって同じキャラクターを何度も使い回すことで、毎ターン効率的に価値を生み出すプレイが可能です。

対コントロールに有利

遅めのデッキに対しては、早い段階でロアのリードを築き、それを維持する展開が得意。

テンポと妨害のバランスが良く、コントロールに対しても主導権を渡さずに立ち回れるのが強みです。

対コントロールに有利

一方で、「スティール」軸に代表される効率的な除去を備えたデッキには注意が必要。

盤面を簡単に更地にされてしまうと、テンポの立て直しに時間がかかる場面もあります。

このように、相手のテンポを崩しながら自分のロアを確実に積み上げていく、まさに「テンポデッキ」の理想的な形を体現しているのが、このデッキの特徴です。

まとめ:テンポ戦略の真価が問われる環境へ

Lorenzo Marsili選手のアメジスト/エメラルドデッキは、テンポと干渉、柔軟性のすべてを兼ね備えた完成度の高いリストです。

序盤のテンポ獲得から、中盤以降の干渉やリソース確保、そして「ジーニー」などによるフィニッシュまで、無駄のない動線が魅力。

現在のメタ環境において、「テンポで勝つ」デッキを探している方にとって、非常に参考になる構成となっています。

このデッキを通して、「テンポ」という概念がどれだけ重要かを体感できるはずです。

第3弾:インクランド探訪

第2弾:フラッドボーンの渾沌

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