【ロルカナ3弾環境】ルビー/サファイア型が台頭!Tye D選手のコントロール・コンボデッキ徹底解説【ディズニーTCG】

2024年4月に開催された「Into the Inklands Championship」において、Tye D選手が使用したルビー/サファイアデッキが注目を集めました。

本記事では、海外で話題のこのコントロール・コンボ型デッキの戦略やキーカード、現在のメタにおける立ち位置について詳しく解説します。

ルビー/サファイアデッキの基本戦略とは?

ルビー/サファイア型は、ディズニーロルカナにおけるコントロール+コンボのハイブリッド型として確立された強力なアーキタイプです。

このデッキは「ラッキーダイム」による爆発的なロア加速と、それを支える強力なドローエンジン、そして高効率な除去によってゲームを主導します。

本デッキの目的は、盤面で戦うというよりも“リソースを蓄えて一気にロアを稼ぐ”というコンボ的戦略にあります。

序盤から無理に展開をせず、盤面を整えながらインクを伸ばし、カードを引き、後半の爆発力を支える土台を作るのが基本方針です。

コントロールとコンボの融合

このデッキでは、単純なテンポ戦略とは異なり、対戦相手のアクションをいかに効率よくさばき、自分のキーカードを通せるかが勝敗の鍵を握ります。

「ラッキーダイム」を軸としたコンボ的な勝ち筋を支えるために、対戦相手の盤面を整理し、適切な除去を打ち、必要なリソースを効率よく回していく必要があります。

このため、「いかに早く勝つか」よりも「いかに安全に勝つか」という視点でプレイングを構築することが求められます。

序盤の除去と妨害、中盤のインク伸ばしと手札整備、そして後半の「ラッキー・ダイム」による爆発的なロア獲得という流れは非常に完成度が高く、相手に対応を迫る強力なゲーム展開が可能です。

このデッキが持つ主な強み

  • 柔軟性の高さ:多くのカードがインクには使えないインクレスカードですが、それを補うインク加速カードの存在により、事故率は最小限に抑えられています。
  • ドローと選択肢の多さ:大量ドローによってコンボパーツや除去を常に手札に保持できる構造になっており、相手の行動に柔軟に対応可能です。
  • スノーボール性能:一度「ラッキーダイム」が場に定着すると、そこからのロア加速が止まらず、短期間で勝利に近づける破壊力があります。

デッキリスト

サポートカードと除去手段

ハンドアドバンテージを支えるカードたち

「本を読みたまえ」、「タラおばあちゃん」、「ジュディ・ホップス」などのドローカードにより、必要なパーツを素早く揃えます。

盤面処理&対象除去

  • 《マダム・メデューサ》:相手のキーカードを的確に除去できる。
  • 《Be prepared》:広がった盤面を一掃するボードワイプ。
  • 《ハートの女王》:アグロ対策として一部リストに採用。

インク加速と構築の柔軟性

「魚の骨ペン」などのカードで、インク生成をサポート。

インク化できないカードの枚数が多くなりがちなこのデッキを安定化させます。

メタにおける立ち位置と今後の展望

ルビー/アメジストの「魔法使いの呪文書」を中心としたコントロールに強いカウンターとして、ルビー/サファイアは多くの大会でトップ16入りを果たしています。

特に「ラッキーダイム」による加速が止まらず、テンポで押すルビー/アメジストに対して「レース」で勝つ力を持ちます。

ただし、超速アグロデッキに対してはインク加速が間に合わない展開もあるため、メタ環境やプレイングによる調整が鍵です。

まとめ:ルビー/サファイアはコントロール・コンボの最前線へ

ディズニーロルカナの競技シーンにおいて、ルビー/サファイアデッキは“環境の支配者”とも言える存在に急成長しています。

特に「ラッキーダイム」を中心としたコンボ構築と、「魚の骨ペン」や「本を読みたまえ」などの豊富なドロー・インク加速カードの存在が、他のコントロール系アーキタイプを凌駕する安定性と柔軟性を実現しています。

このアーキタイプが持つ最大の強みは、「必要なカードを揃え、盤面を整え、対戦相手の動きを封じながら、確実に勝利へと繋げていける計算されたゲームプラン」にあります。

特に、環境に多いルビー/アメジストのような「魔法使いの呪文書」デッキに対しても、安定したロア生成力と厚みのあるリカバリー性能で優位に立てるのが特徴です。

さらに、大会上位者たちの間でも構築の柔軟性が高く評価されており、各プレイヤーが自身の好みに応じて除去カードやフィニッシャーを調整している点も、他のアーキタイプには見られない魅力です。

例えば、対アグロ戦を意識して「ハートの女王」を採用したり、ミラーマッチを睨んで「ジュディ・ホップス」をピン挿しするなど、“メタ読み”の深さが如実に構築に反映される点も、このデッキを使用する醍醐味となっています。

もちろん、非インク化カードの多さによる事故リスクや、序盤にアグロに押し切られる可能性も否定できません。

しかしそれでも、中〜後半のリカバリー能力と圧倒的なロア生成能力は、現環境の中でも群を抜いています。

ルビー/サファイアは、盤面ではなくリソース管理とコンボ成立に全てをかける知的なアーキタイプです。

プレイング難易度は高いですが、その分だけ報われるデッキパワーを持っています。

まさに、“コントロールとコンボの最前線”に立つ存在として、今後のメタゲームにおいても目が離せない注目株と言えるでしょう。

第3弾:インクランド探訪

第2弾:フラッドボーンの渾沌

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