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ディズニーロルカナの競技シーンにおいては、特定のデッキアーキタイプがどのようにトップへと上り詰めるのかを知ることが、競技プレイヤーの戦略向上に欠かせません。
過去開催された大規模トーナメント「Disney Lorcana Challenge European Championship」では、特に「ルビー/サファイア」のインク組み合わせが上位に多くランクインしました。
このアーキタイプは、安定性と爆発力を兼ね備えており、多くのプレイヤーを勝利へ導きました。
本記事では、大会上位に入賞した複数のルビー/サファイアデッキを分析し、共通する戦略やトッププレイヤーごとの個性の違いを解き明かします。
それでは、欧州の舞台で頂点を極めたデッキに隠された「勝利の方程式」を紐解いていきましょう。
強力なデッキには、戦略の中心となる一貫したカード群、いわゆる「コアエンジン」が存在します。
デッキの心臓部ともいえるこの部分が、安定したパフォーマンスを支えています。
今回分析したTop64までに入賞したルビー/サファイア デッキでは、以下のカードが共通して採用されていました。
採用枚数は3~4枚で前後しますが、いずれもこのアーキタイプを支える基盤です。





これらのカードが普遍的に採用される理由は、単体の強さだけでなく、それぞれが生み出す強力なシナジーにあります。
ヒーラム・フラバーシャム ー おもちゃ職人は主要なドロー要員で、高コストのタマトア ー シャイニー!やマレフィセント ー 怪物ドラゴンを早期に展開できます。
アズライト航海記はソローソースとランプの二つの役割でデッキの潤滑油として機能し、柔軟に使用することが可能です。
タラおばあちゃん ー 昔話の守り手は放置するとロアを稼ぎ、除去されても手札を補充できるため、相手に厳しい選択を迫ります。
マレフィセント ー 怪物ドラゴンはフィニッシャー兼盤面掃除要員として強力です。
そしてタマトア ー シャイニー!は、重要なアイテムを使い回し、バリューを繰り返し生み出します。
この基盤が、後述するキーカードによってさらに強化されます。
大会結果を見ると、このデッキが「R/B Pawpsicles」と分類されていることに気づきます。
Pawpsicleは日本語名でのアイスポーです。

なぜ1コストのアイテムカードがアーキタイプ名に使われるほど重要なのでしょうか。
今回の分析では、すべての上位デッキでアイスポーが4枚フル投入されていました。
これは、このカードがアーキタイプの中心となる必須パーツであることを示しています。
アイスポーは序盤の安定化に貢献するドローソースですが、その真価はタマトア ー シャイニー!とのシナジーにあります。
このデッキのリソース基盤を支えるループは以下の通りです。
- アイスポーを使用してカードを引く
- タマトアをプレイして使用済みのアイスポーを手札に戻す
- アイスポーを再使用する
このシンプルかつ強力な「バリューループ」により、アイスポーは単なる1回限りのドローではなく、何度も再利用できるエンジンとなります。
ここで蓄えたリソースが、終盤の圧倒的パワーにつながります。
ルビー/サファイアの真骨頂は、序盤〜中盤を堅実にコントロールし、終盤に高コストカードで盤面を支配するコントロール戦略にあります。
上位デッキでは、以下のコスト7以上の強力なカードが共通して採用されていました。




Be Preparedは、不利な盤面を一瞬でリセットできる究極のカードです。
シスー ー 兄弟姉妹の希望も攻撃力によっては盤面を全て除去できる効果を持ちます。
これらにより序盤で不利になっても、終盤へスムーズに移行できます。
盤面が更地になった後にマレフィセント ー 怪物ドラゴン、タマトア ー シャイニー!を展開することで、相手が対処しきれない強力な脅威を押し付け、試合の主導権を握ります。
どれだけ強力なデッキでも、全カードが固定されるわけではありません。
プレイヤーの戦略やメタゲームの予測が反映される「自由枠」が存在します。
分析の結果、上位デッキには以下のような個性ある選択が見られました。
LK9_Guicot選手やAlexis Duval選手はハートの女王 ー 衝動的な支配者を採用。

アンバー/スティールなど、小型キャラクターを多用するアグロへの対策が見られます。


Kyuu選手は美徳の盾を採用し、キャラクターをレディにして守る動きや、マウイなどをレディして連続チャレンジを狙う動きを可能にしています。


Zaraty選手はマウイの釣り針を採用し、回避を得られる手段を確保したり攻撃力を上げることで攻撃の選択肢を広げています。


複数のトッププレイヤーがマクダック邸 ー スクルージの屋敷を採用。

コントロールミラーでの長期戦を見据え、継続的なアドバンテージを狙った選択です。
こうした「自由枠」の違いは、想定する相手や好むゲーム展開の違いが反映された結果です。
今回の分析から、ルビー/サファイアデッキが欧州の競技シーンで成功した理由は以下の4点に集約できます。
- 揺るぎないコアエンジン:安定性とシナジーを生むカード群
- アイスポーの重要性:タマトアと組み合わせたバリューループ
- 終盤の圧倒的パワー:リセットからの高コスト展開でアドバンテージを稼ぎます
- フレックススロットの個性:メタを読む力とプレイヤー独自の戦略
ルビー/サファイアは強固な基盤に加え、プレイヤーの創造性と判断力が反映されることでトップメタを維持しています。
ぜひ今回の分析を、自身のデッキ構築やプレイの参考にしてみてください。
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