【ロルカナ第4弾環境(バッキーエラッタ前)】Kevin “Danxor” Barringtonのエメラルド・スティールデッキ解説|フォートワース大会トップ4入賞

世界トップクラスのプレイヤーが集う「Disney Lorcana Challenge: フォートワース」で注目を集めたのが、Kevin “Danxor” Barrington選手の“緑鋼(エメラルド・スティール)”デッキです。

ディスカード戦略とコントロール性能を両立したこのデッキは、競技環境で高く評価され、見事トップ4入賞を果たしました。

本記事では、そのデッキ構築と戦術の全貌を徹底解説します。

大会概要|Disney Lorcana Challenge: フォートワース

  • 開催日程: 2024年7月20日(土)〜21日(日)
    ※バッキーのエラッタ前
  • 開催場所: アメリカ・テキサス州フォートワース, Will Rogers Memorial Center
  • 参加者数: 1,824名
  • 主催: PPG Event Management

歴史ある会場で行われた本大会は、予選から決勝まで非常にハイレベル。

参加者数も1,800名超と圧倒的で、ディズニー・ロルカナの競技シーンを象徴するビッグイベントとなりました。

トップ8デッキの傾向

  • エメラルド / スティール
    安定した構築力が光り、TOP8に複数名ランクイン。
    特に《バッキー – リス語の先生》などのディスカード能力が活躍しました。※エラッタ前
  • サファイア / スティール
    ランプ戦略で高コストカードを序盤に展開しつつ、『盤面』と『手札』の両方を維持する安定性が評価されました。
  • アンバー / エメラルド
    手札破壊とリソース生成を両立するバランス型構築。
    安定感があり、初心者から上級者まで多くのプレイヤーに支持されました。

デッキリスト

  • インク可能カード:86%(52枚)
  • インクレスカード:13%(8枚)
  • キャラクター比率:70%

インク可能カードの比率が高く、リソース事故を起こしにくい構成。

しかし、このデッキは《バッキー – リス語の先生》がエラッタされる前のデッキのため、日本環境では使用するのは難しいでしょう。

エメラルド・スティールデッキの特徴と戦略

1. ディスカード&リソース破壊で相手のテンポを崩す

このデッキ最大の特徴は《バッキー – リス語の先生》とフラッドボーンキャラクターにより、相手の手札とリソースを積極的に削る「ディスカード戦略」です。

序盤から相手の選択肢を狭めることで、盤面展開を遅らせて主導権を握るプレイングが可能になります。

リソース破壊と手札コントロールを同時に行うことで、相手にプレッシャーを与え続ける戦術が取れます。

2. 盤面制圧と柔軟な除去手段の数々

緑鋼デッキはコントロール性能も非常に高く、優秀な除去カードを多く採用しています。

風よ吹け

ダメージを与えつつ、カードもドローできる優秀なカードになっています。

持つんだ熱い心

場にいるキャラクターの数ぶんのダメージを与える事ができ、強力なカードを除去できる可能性があります

さらに、《ロビン・フッド – シャーウッドの英雄》は、高ロア能力と除去耐性を両立しており、盤面の支配力が極めて高いです。

3. インカブル比率の高さによる安定性

このデッキではインクにできるカード(インカブル)の比率が86%と高めで、序盤から安定してマナ展開が可能です。

高コストカードを多く採用しつつも、リソース事故を抑える構築になっており、除去やフィニッシャーをスムーズに展開しやすい設計です。

これらのカードによって息切れを防ぎつつ、除去やフィニッシュの手札を常に保持できる構成になっています。

総評|現環境で注目すべき「緑鋼」コントロールの完成形

Kevin “Danxor” Barrington選手のエメラルド・スティールデッキは、ディスカード戦略・盤面コントロール型のコントロールデッキです。

特に「手札破壊+除去+ドロー」という一連の流れを安定して回せる構築は、競技シーンでも高く評価されています。

しかし、《バッキー – リス語の先生》がエラッタされる前のデッキであるため、日本では少しデッキの改良が必要になります。

日本で組む場合は、《バッキー – リス語の先生》+フラッドボーンキャラクターのセットを《プリンス・ジョン》や《背すじがゾクッ》などのハンデスカードに入れ替える形になりそうです。

ぜひ、これらを参考に日本環境でもエメラルド/スティールを組んでみてもらえると嬉しいです。

第4弾:逆襲のアースラ

第3弾:インクランド探訪

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