【ロルカナ第6弾環境】 ディズニーロルカナ欧州選手権を制したアメジスト/ルビーデッキ徹底解説【大いなるアズライト】

2024年12月7日に開催された大規模大会「Disney Lorcana Challenge European Championship」。

欧州の強豪プレイヤーが集まるこの大会で、最も注目を集めたのが「アメジスト/ルビー」のデッキでした。

本記事では、この欧州選手権で上位を独占したアメジスト/ルビーデッキに注目し、優勝したDomingo Martínez選手、そして異なる発想で構築されたトッププレイヤーの3つのデッキを徹底解説します。

この記事を読むことで、ロルカナ現環境で最強と名高いアメジスト/ルビーの本質的な強さ、戦略、そしてデッキの作り方が理解できるようになります。

大会概要:欧州の強豪95名が集結したハイレベルな戦場

今回紹介する「Disney Lorcana Challenge European Championship」は、単なる地方大会ではありません。

欧州全土から95名の実力者が集まり、ロルカナの最先端メタがぶつかり合う非常に権威ある大会です。

ここで結果を残せるデッキは、メタゲームを象徴する存在と言えます。

大会情報

  • 大会名: Disney Lorcana Challenge European Championship – Final Standings
  • 開催日: 2024-12-07
  • 参加者数: 95名
  • フォーマット: Core Constructed

この大会で特に大きな成果を出したのが、「アメジスト/ルビー」のデッキ。

優勝を含む上位に多数入り、現環境トップクラスの強さを証明しました。

次の章では、その中でも優勝に輝いた最強アーキタイプ「ルビー/アメジスト バウンス」を詳しく分析します。

優勝アーキタイプ「ルビー/アメジスト バウンス」の戦略解説

「ルビー/アメジスト バウンス」とは、自分のキャラクターを手札に戻し(バウンス)、登場時能力を繰り返し使うことで、相手を圧倒するデッキです。

例えば、

マダム・ミム ー ヘビ:低コストでキャラを戻す

ジーニー ー 最高で最後の願い:登場時にドロー

マーリン ー ウサギ:登場時にドロー

これらの効果を何度も使いまわすことで、盤面と手札の両方で相手に差をつけ続けます。

この“価値のループ”こそが、95名の頂点に立った原動力です。

優勝:Domingo Martínez選手

Domingo選手のデッキは、バウンス戦略を極限まで洗練した完成形といえます。

  • アーキタイプ: ルビー/アメジスト バウンス
  • インク可能カード: 75%(45枚)
  • インク不可カード: 25%(15枚)
  • キャラクター比率: 82%(49枚)
  • インク構成: アメジスト 62%(37枚)、ルビー 39%(23枚)

キャラクター比率が非常に高く、バウンスギミックに最適化された構築となっています。

4位:Lukas Kaupa選手

同じバウンス型でも、Lukas選手のデッキは少し違った方向性を持っています。

  • アーキタイプ: ルビー/アメジスト バウンス
  • インク可能カード: 75%(45枚)
  • インク不可カード: 25%(15枚)
  • キャラクター比率: 77%(46枚)
  • インク構成: アメジスト 64%(38枚)、ルビー 37%(22枚)

最大の特徴は、「女王の城 ー 鏡の間」を採用している点。

これは、遅めのデッキやミラーマッチ対策として優秀。

キャラクターの除去が起きても継続してロアを稼げるため、勝負を決める力を持っています。

もう一つの戦略「ルビー/アメジスト バーン(リソース破壊型)」

バウンスが“自分の価値を増やす”デッキだとすれば、この「バーン(リソース破壊)」は、“相手の価値を奪う”デッキです。

バーンと呼ばれていますが、正確には「リソース破壊戦略」に近いです。

ちょろまかし:相手の手札を破壊

アメジストのクロミコン:安定したドロー

相手が強力な展開をする前にゲームプランを壊し、消耗戦で勝つスタイルです。

21位:EMI★BOUCHACHOSS選手

  • アーキタイプ: ルビー/アメジスト バーン
  • インク可能カード: 87%(52枚)
  • インク不可カード: 13%(8枚)
  • キャラクター比率: 67%(40枚)
  • インク構成: アメジスト 59%(35枚)、ルビー 42%(25枚)

特に注目すべきはインク可能カード87%という驚異的な数値。

序盤から安定した動きを実現し、綺麗にゲームプランを遂行できます。

3つのデッキを比較して分かる「アメジスト/ルビー」が強い理由

トップ3デッキを比較すると、アメジスト/ルビーの強みがはっきり見えてきます。

共通する強力なコアカード

チェルナボーグの従僕ども ー 邪悪の眷属

フリン・ライダー薄情者

シスー勇猛果敢な戦士

ジーニー ー 最高で最後の願い

マーリン ー ヤギ

乱闘

これらは序盤〜中盤の安定性を支え、テンポ・除去・リソースを同時に生み出す重要カードです。

デッキ比較表

デッキキャラクター比率インク可能カード比率
バウンス(優勝)82%75%
バウンス(4位)77%75%
バーン(21位)67%87%

バーン型はキャラが少ない代わりにアクションやアイテムが豊富で、手札破壊やテンポ阻害に特化しています。

インク可能カード比率が高いため、安定した戦い方ができます。

アメジスト/ルビーが強い理由(要点)

  1. 複数の戦略(バウンス・リソース破壊)を使える柔軟性
  2. 盤面・手札・除去のすべてで強いコアカードの存在
  3. 環境に合わせた細かな調整が可能

まとめ:欧州選手権から学べるデッキ構築のポイント

今回紹介した3つのデッキから、次のような重要な教訓が得られます。

  • Domingo選手のデッキは、「バウンス」戦略の理想形。
  • Lukas選手のデッキは、環境を読んだロケーション採用の大切さを示した。
  • Bouchachoss選手のバーン型は、アメジスト/ルビーの新たな可能性を開拓した。

さらに、

  • ミラーマッチを意識した細かな調整が勝利を分ける
  • インク可能カードを増やすことで圧倒的な安定性が手に入る

といった、デッキ構築における実践的な知識も得られます。

今後もアメジスト/ルビーが環境の中心に居続けるのか、新たな対策デッキが登場するのか。

今回の欧州選手権の結果は、次のメタゲームを占ううえで非常に重要な指針となるでしょう。