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「コスト9の大型キャラクターを、3インクで場に出したい」
——そんな無茶な願いを、アイテムを壊すたびに少しずつ現実に近づけていくのが、このルビー・サファイアの「美女と野獣」デッキです。
主役は、ベル「腕利きメカニック」。
捨て札にアイテムが増えるほど変身のコストが下がり、クエストすればそのアイテムをロアに換えて持ち帰ります。
ダルク、ガストン、モーリス、ル・フウと、場のアイテムを退場させて働く仲間が勢ぞろいし、第14弾「ハイペリアシティ」の新アイテム、ケミボールがその燃料になります。
この記事では、デッキの狙い・主要カード・コンボ・ターンごとの動かし方まで、この型を初めて触る方にも分かるように解説します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| インクカラー | サファイア(青)26枚 ルビー(赤)18枚 ルビー/サファイア16枚 |
| テーマ | アイテムを退場させて得をする「壊して回す」アイテム・シナジー+変身による大型着地 |
| 難易度 | ★★★★☆(中級者向け) |
| デッキのスタイル | アイテム循環型・変身型・ロア加速型 |
| 枚数構成 | 60枚 キャラクター40枚 アイテム18枚 アクション2枚 |
| 平均コスト | 3.45 |
| ロア合計 | 65 |
| インク可能カード | 50枚(83%) |
このデッキの軸は、アイテムを「置いて終わり」にせず、退場させた瞬間にもう一度得をすることです。

ロルカナのアイテムは場に残して使い続けるのが普通ですが、この構築ではアイテムは消耗品。
出しては壊し、壊したことで手札・ロア・インクを増やしていきます。
アイテムを壊す役は、キャラクター側にたっぷり用意されています。
ダルク「卑劣な悪徳医師」はクエストのたびにアイテム1つと引き換えにカードを引き、ベル「見習い発明家」はアイテム1つを退場させるだけでコストを払わずに登場。
ガストン「傲慢な自慢屋」は登場時にアイテムを壊して攻撃力を上げ、モーリス「型破りな発明家」は登場時にアイテムを壊してドロー、ル・フウ「ケーキどろぼう」はアイテムと引き換えに相手のロアを1つ奪います。
アイテムを壊せるキャラクターは合計18枚。どの手札からでも「壊す」動きにつなげられます。
壊されたアイテムの側にも、ご褒美が仕込まれています。

第14弾のケミボール2種は、自分のターンに退場すると後で1インク分として使える「インク・ドロップ」を残し、試作ケミボールは味方に耐久を、閃光ケミボールは相手キャラクターの攻撃力ダウンを付けてくれます。
型破りな工具は退場すると次のアイテムを2インク安くし、モーリスの自動マキ割り機は退場時に捨て札のコスト2以下のアイテムを手札へ呼び戻します。
そして、壊したアイテムが捨て札にたまるほど、デッキ全体が強くなっていきます。

ルミエール「すばやい燭台」は捨て札にアイテムがあれば回避を得て、ベル「腕利きメカニック」は捨て札のアイテム1枚につき変身コストが1下がります。
捨て札は墓場ではなく、このデッキにとっての貯金箱です。
- アイテム18枚を「出して、壊して、また得をする」循環で使い切る
- アイテムを壊せるキャラクターが18枚。手札を選ばずエンジンが回る
- 捨て札のアイテムが増えるほど、ベル「腕利きメカニック」が安くなる
- ルミエール「二色に燃えーる」が、アイテムが壊れるたびにロアを上乗せ
- ベル&野獣「真実はただひとつ」で、インクを起こして1ターンに2回動ける

コスト9・ロア3・攻撃力7・意思力7のスーパーレア。
変身のコストは7ですが、捨て札にあるアイテムの数だけ安くなります。
クエストのたびに、捨て札のアイテムを3枚までデッキの一番下へ戻し、戻した枚数ぶんのロアを得られます。
- 強み:捨て札のアイテムが4枚あれば、変身コストは3。攻撃力7・意思力7の大型が中盤に立つ
- 弱み:素出しはコスト9で現実的ではない。変身元のベルと、捨て札のアイテムの両方が必要
- おすすめの使い方:アイテムを戻すとロアは伸びるが、捨て札が減って2枚目の腕利きメカニックやルミエールの回避が弱くなる。戻す枚数は「あと何ロアで勝てるか」から逆算する

コスト3・ロア1・攻撃力3・意思力3。
自分のターン中、アイテム1つを退場させれば、コストを払わずにプレイできます。
- 強み:実質0インクで変身元のベルが出る。壊したアイテムは捨て札に行くので、腕利きメカニックのコストも同時に下がる
- 弱み:本体の性能は控えめ。場にアイテムがないと、普通に3インクを払うことになる
- おすすめの使い方:コスト1のアイテムを置いた次のターンに、そのアイテムを壊して登場させる。浮いたインクで別のカードを出せるので、テンポを大きく稼げる

すばやい燭台はコスト2・ロア2・攻撃力1・意思力1で、捨て札にアイテムがある間は回避を持ちます。

二色に燃えーるはコスト5・ロア2・攻撃力4・意思力3のスーパーレアで、3インクの変身に対応し、自身も回避を持ちます。
アイテムが1つ退場するたびに、そのターンのロアが1増えます。
- 強み:2ターン目にすばやい燭台、3ターン目に3インクで二色に燃えーると、無理なくつながる。回避持ちなので、相手にチャレンジされにくい
- 弱み:すばやい燭台は意思力1と非常にもろい。回避の条件は捨て札頼み
- おすすめの使い方:二色に燃えーるは、アイテムを壊す動きを全部終わらせてから最後にクエストさせる。順番を逆にすると上乗せが乗らない

ベル&野獣はコスト8・ロア3・攻撃力6・意思力7で、ベルか野獣の上に6インクで変身できます。
クエストするたび、インクウェルのカードをすべてレディにします。
さらに6インクを払うと、他の味方全員をレディにできます(そのターン、その味方はクエストできません)。

野獣「猛烈なる守護者」はコスト3・攻撃力3・意思力4で、場にベルがいる間は攻撃力が2上がります。
- 強み:変身元がベル3種と野獣の計16枚。乾いたキャラクターの上に変身すればすぐクエストでき、インクが全部起き上がる
- 弱み:インク不可。手札に2枚固まると重い
- おすすめの使い方:インクが起きたら、もう一度6インクを使える。腕利きメカニックの変身、失せろ!、全員レディからの追加チャレンジなど、2回目の行動まで計画してから変身する

モーリスはコスト4・ロア1・攻撃力5・意思力2。
登場時にアイテムを1つ壊してカードを引けて、壊したのがモーリスの自動マキ割り機なら、攻撃力2以下のキャラクター1体を退場させられます。

マキ割り機はコスト3のアイテムで、退場すると捨て札からコスト2以下のアイテムを手札に戻せます。
- 強み:マキ割り機を壊せば、ドロー・除去・アイテム回収が1枚から同時に起きる
- 弱み:除去できるのは攻撃力2以下だけ。モーリス本体は意思力2で、返しのチャレンジに弱い
- おすすめの使い方:マキ割り機は2枚だけなので、モーリスが手札にあるときまで温存する。回収先はケミボールか型破りな工具がおすすめ

ダルクはコスト1・ロア1・攻撃力1・意思力2で、クエストのたびにアイテム1つを壊してカードを引けます。

ル・フウはコスト2・攻撃力2・意思力2のルビー/サファイアで、エグザートしてアイテム1つを壊すと、相手のロアを1つ奪います。
- 強み:どちらも軽く、序盤から「壊す」役として働く。ル・フウはロア差を一気に2つ動かせる
- 弱み:壊すアイテムがなければただの小型キャラクター。ダルクのドローは任意なので、壊しすぎに注意
- おすすめの使い方:ダルクは1ターン目に置いて、毎ターンの手札補充役に。ル・フウは終盤の詰めで、相手の残り数ロアを削るために温存しておくと強い
試作ケミボール/閃光ケミボール
第14弾「ハイペリアシティ」で登場した、コスト1のアイテムです。
エグザートと2インクで自分から退場でき、自分のターンに退場したときはインク・ドロップを1つ得られます。

試作ケミボールは味方1体に次のターンまで耐久+1を、閃光ケミボールはキャラクター1体にそのターン攻撃力-2を与えます。

- 強み:他のキャラクターに壊してもらっても効果が出る。インク・ドロップはそのまま後半の大型着地の足しになる
- 弱み:自分から壊すには2インクかかる。相手のターンに壊されると、インク・ドロップは得られない
- おすすめの使い方:ベル「見習い発明家」やダルクの「壊す」役に差し出すのが基本。閃光ケミボールは、チャレンジの直前に相手キャラクターの攻撃力を下げて、一方的に勝つために使う

雪原の戦略家はコスト4・ロア2・攻撃力2・意思力3のスーパーレアで、自分のキャラクターが退場するたびに、そのカードを捨て札からインクウェルへ置けます。

ベルのお気に入りの本はコスト3のインク不可アイテムで、エグザートして他のアイテムを1つ壊すと、デッキの一番上をインクウェルに置けます。
- 強み:どちらもインクを増やす役。ベル&野獣や腕利きメカニックの着地を1ターン早める
- 弱み:本はインク不可。雪原の戦略家は味方が倒れないと効果が出ない
- おすすめの使い方:雪原の戦略家がいるなら、ガストンや野獣で積極的に相打ちを狙う。倒れた味方がそのままインクになるので、盤面の取り合いで損をしにくくなる

- 1〜2ターン目に、ケミボールやアイスポーなどコスト1のアイテムを置いておく
- アイテムを1つ壊して、ベル「見習い発明家」をコストなしで登場させる
- ダルクやル・フウでアイテムを壊し続け、捨て札のアイテムを4枚以上にする
- 乾いた見習い発明家の上に、腕利きメカニックを3インク以下で変身させ、すぐにクエスト
腕利きメカニック本来のロア3に加えて、捨て札のアイテムを3枚戻せばロア3を追加して合計6。
攻撃力7・意思力7の大型が4〜5ターン目に立つので、相手は盤面の対処にも追われます。
ケミボールが残したインク・ドロップを使えば、捨て札が少し足りないターンでも変身に届きます。

- ルミエール「二色に燃えーる」を場に用意し、ダルクとル・フウを並べておく
- ダルクでクエストしてアイテムを壊し、1枚ドロー(ルミエールに+1ロア)
- ル・フウでアイテムを壊して、相手のロアを1つ奪う(ルミエールに+1ロア)
- ケミボールを2インクで自分から壊して、インク・ドロップを得る(ルミエールに+1ロア)
- 最後にルミエールでクエストする
この流れでルミエールはロア5。
ダルクの1ロア、ル・フウで奪った1ロアを合わせると、自分は7ロアを得て相手は1ロアを失います。
アイテムを壊すたびに手札やインク・ドロップも増えるので、ロアを稼いだうえで次のターンの準備まで整うのがこのコンボの強みです。

- 3ターン目に野獣「猛烈なる守護者」かベルを出し、次のターンまで残す
- 本や雪原の戦略家、インク・ドロップで、6インクを早めにそろえる
- 乾いた野獣(またはベル)の上に、ベル&野獣を6インクで変身させてクエスト
- インクウェルがすべてレディになるので、もう一度6インク分の行動を取る
2回目の6インクは、失せろ!で相手の大型を退場させつつ捨て札のアイテムを回収するのも、ベル&野獣の能力で味方全員を起こして追加のチャレンジを仕掛けるのも自由です。
腕利きメカニックの変身に回せれば、1ターンで大型が2体並ぶことになります。
- 『美女と野獣』のベルとモーリス親子の「発明家」らしさを、盤面で味わいたい人
- アイテムを出しては壊す、からくり仕掛けのような手順を組み立てるのが好きな人
- 第14弾の新アイテム、ケミボールを使った構築を試してみたい人
- 1ターンに何度も動く、変身とインクのレディを使った大技を決めたい人
- インク可能83%・初手インク平均5.83枚という、インク事故の少ない構築で回したい人
最大の注意点は、アイテムの残り枚数です。

アイテムは18枚と多めですが、壊す役が18枚もいるため、気持ちよく壊していると場も手札もすぐ空になります。
アイテムがなくなると、ダルクもル・フウもガストンもモーリスも、能力のない小型キャラクターに戻ってしまいます。
マキ割り機や失せろ!での回収、モーリスの工房でのドローを使って、「壊す」と「補充する」の釣り合いを意識してください。
次に、除去の手段が限られていることです。

確実に相手を退場させられるのは、コスト6の失せろ!2枚と、マキ割り機を壊したモーリスの効果(攻撃力2以下のみ)くらい。
あとは野獣やガストンでのチャレンジに頼ることになります。
相手が回避持ちのキャラクターでロアを稼いでくるときは、盤面を取り合うより、ルミエールや腕利きメカニックでロアの速さ比べに持ち込むほうが勝ちやすくなります。
また、腕利きメカニックのクエスト効果は、使い方を間違えると自分の首を絞めます。

捨て札のアイテムをデッキの下に戻すとロアは増えますが、捨て札が0になると、ルミエール「すばやい燭台」の回避が消え、2枚目の腕利きメカニックも重くなります。
勝ちきれるターンでなければ、1〜2枚だけ戻して捨て札を残しておく判断も大切です。
最後に、インク不可カードが10枚あることも覚えておきたいところです。

ベル&野獣、モーリスの工房、ベルのお気に入りの本、失せろ!はどれもインクに送れません。
序盤にこれらが重なると、手札は多いのに動けない状態になりがちです。
マリガンでは、インク不可カードが2枚以上あるなら、コスト1のアイテムかダルクと入れ替えることを優先しましょう。
美女と野獣デッキは、アイテムを使い捨てにすることで、手札・ロア・インクを少しずつ積み上げていく構築です。
捨て札にたまった発明品がベル「腕利きメカニック」の部品になり、ベル&野獣のダンスがインクウェルをもう一度目覚めさせてくれます。
- アイテムを壊せるキャラクターが18枚。どの手札からでもエンジンが回る
- 捨て札のアイテムが4枚あれば、腕利きメカニックは3インクで変身できる
- ルミエール「二色に燃えーる」で、1ターンにロア7前後を狙える
- ベル&野獣のインク・レディで、1ターンに6インクの行動を2回取れる
- 第14弾のケミボールが、壊す燃料とインク・ドロップを同時に供給する
ガラクタに見える部品が、組み合わせ次第で立派な発明品に生まれ変わる。
モーリスの工房から始まる物語が、そのまま勝ち筋になっているのがこのデッキいちばんの魅力です。
アイテムを壊す順番をじっくり組み立てながら、20ロアの勝利を目指してみてください。
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