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2024年7月に開催された「Disney Lorcana Challenge: フォートワース」。
世界中のトッププレイヤーが集うこの大会で、準優勝という好成績を収めたのが、Kris “Kri5” Croy選手のアンバー・スティール(黄鋼)デッキです。
リソース補充と盤面制圧を高次元で両立し、現環境にしっかりと対応したその構築は、まさに完成度の高いバランス型。
今回は、この注目デッキの戦略とカード選択を徹底解説します。
- 開催日程: 2024年7月20日(土)〜21日(日)
※バッキーのエラッタ前 - 開催場所: アメリカ・テキサス州フォートワース, Will Rogers Memorial Center
- 参加者数: 1,824名
- 主催: PPG Event Management
歴史ある会場で行われた本大会は、予選から決勝まで非常にハイレベル。
参加者数も1,800名超と圧倒的で、ディズニー・ロルカナの競技シーンを象徴するビッグイベントとなりました。
- エメラルド / スティール:
安定した構築力が光り、TOP8に複数名ランクイン。
特に《バッキー – リス語の先生》などのディスカード能力が活躍しました。※エラッタ前 - サファイア / スティール:
ランプ戦略で高コストカードを序盤に展開しつつ、『盤面』と『手札』の両方を維持する安定性が評価されました。 - アンバー / エメラルド:
手札破壊とリソース生成を両立するバランス型構築。
安定感があり、初心者から上級者まで多くのプレイヤーに支持されました。

① リソース補充と手札維持力

アンバー・スティール最大の強みは、安定した手札補充能力です。
代表的な補充カードは以下の通りです:
- A Whole New World
両プレイヤーが手札をすべて捨てて7枚引き直す歌カード。
ピンチの場面でも状況を一気にリセットでき、特にリソースの差を逆転する場面で強力です。 - ねぼすけのフルート
ソングシナジーを活かしながらカードアドバンテージを得る道具(アイテム)カード。
低コストで継続的にロアを獲得できるのが魅力。 - ラプンツェル ー 癒やしの賜物
他キャラクターへのダメージを回復しつつ、自身がロアも得られ、さらにドロー効果まで持つ多機能キャラクター。
これらのカード群により、手札が枯れることなく、戦略の幅を保ち続けることができます。
また、ドローとリカバリーの手段が多いため、序盤に多少不利な展開でも、リソース面で巻き返すことが可能です。
② 盤面制圧力とアクションカード

アンバー・スティールは、強力なアクションカードとソングによる盤面制圧力にも優れています。
- 剣をふるえ!
複数体にダメージを与える範囲除去歌カード。
アグロ相手の展開を一掃しやすく、ミッドレンジ戦でも逆転のきっかけになります。 - 風よ吹け
ダメージを与えつつ、カードをドローできる歌カード。
序盤のテンポを取るカードとして重要です。 - そこに登場、ゼウス!
高火力かつ場面によって複数の対象を狙えるアクションで、瞬時に盤面の形勢を逆転する力を持ちます。
こうしたカードにより、相手の主要キャラクターを効率よく処理し、ロアレースの主導権を握る展開が可能です。
特にアグロ系や展開型デッキとの対戦では、この除去性能が勝敗を大きく左右します。
③ 多様な勝ち筋を持つキャラクター構成

アンバー・スティールは、勝ち筋がひとつに絞られていないのが強みです。
- 女王 ー 支配者のオーラ
盤面に出すだけでロア加速が可能なキャラクター。
複数体展開すれば、一気にロアを稼いで勝利に直結します。 - ロビン・フッド ー シャーウッドの英雄
相手のキャラクター除去でロアを獲得やドローなど、盤面コントロールと手札補充の両方を担う万能キャラ。
ロアレースを主導する「コントロール型フィニッシャー」として、戦況に応じた選択が可能であり、相手のタイプに合わせて「攻める」「守る」の切り替えを自在に行えます。
また、勝ち筋を1本に依存しないため、メタを張られても崩れにくい構造なのも魅力です。
④ バランス型の構築でアグロとコントロールを両立
このデッキは、盤面コントロールを主軸に置きつつも、序盤~中盤の展開でテンポを意識した攻めを行うことができます。
- コスト3〜4帯のキャラクターを早期展開し、クエストでロアを稼ぐ。
- 状況に応じて「剣をふるえ!」などのアクションで相手の盤面を削ぎつつ、こちらはテンポよく展開を継続。
アグロ特化デッキには速度で劣る場面もありますが、盤面維持能力と手札補充によって中盤以降の巻き返し能力が極めて高く、テンポ戦にも十分対応可能です。
⑤ メタゲームにおける優位性
本デッキは、現在のロルカナ環境において非常に有利な立ち位置を取っています。
- 同型ミラー(他のアンバー・スティール)においても、ドローの質やプレイングの差で差をつけやすい構築。
- アグロ系に対しては除去と盤面回復で粘り強く対応。
- コントロール系には、手札維持とロア加速の差で優位に立ちやすい。
実際に今大会でもトップ8に複数のアンバー・スティールデッキが入賞しており、メタ上での使用率・勝率の両面で注目されています。
総評:現環境の最適解のひとつ、黄鋼デッキの完成形
Kris “Kri5” Croy選手のアンバー・スティールは、現在のロルカナ環境における最も完成度の高いコントロールデッキのひとつです。
安定した手札維持、強力な除去、そして多様なフィニッシャーによって、どんな相手にも対応できる柔軟性が魅力です。
とくに「A Whole New World」や「ねぼすけのフルート」によるドローエンジンは、試合の継続力を大きく高めており、中〜上級者向けの大会向けデッキとして大いに注目されています。
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