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「犬が増えれば増えるほど、こちらが強くなっていく」
——そんな素直で気持ちのいい動きをするのが、このアンバー・エメラルドの「わんわん物語」デッキです。
主役はもちろんレディとトランプ。
レディは1コストから5コストまで4種類、トランプは2コストから7コストまで4種類が採用されていて、どちらも「相手が隣にいると強くなる」設計になっています。
そこへジム・ディア夫妻、トラスティ、ジョック、ペグといった『わんわん物語』の仲間たちが加わり、盤面はそのまま一軒の家の食卓のようになっていきます。
この記事では、デッキの狙い・主要カード・コンボ・ターンごとの動かし方まで、この型を初めて触る方にも分かるように解説します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| インクカラー | アンバー(黄)26枚 エメラルド(緑)17枚 アンバー/エメラルド17枚 |
| テーマ | 軽量キャラクターの横展開 +「場のキャラクターの数」を参照するシナジー |
| 難易度 | ★★☆☆☆(初心者〜中級者向け) |
| デッキのスタイル | 横展開型・ロア加速・family(家族)シナジー |
| 枚数構成 | 60枚 キャラクター51枚 アクション6枚 アイテム3枚 |
| 平均コスト | 2.92 |
| ロア合計 | 66 |
| インク可能カード | 44枚(73%) |
このデッキがやりたいことは、ひとことで言えばキャラクターを1体でも多く、1ターンでも早く並べることです。
60枚のうち51枚(85%)がキャラクターで、コスト1が16枚、コスト2が14枚、コスト3が13枚。
3コスト以下だけで43枚を占めています。平均コスト2.92という数字が、そのまま構築の方針を表しています。
なぜそこまで並べたいのかというと、このデッキには「場のキャラクターの数」がそのまま見返りに変わるカードが大量に入っているからです。

- ジョック「世話焼きおじさん」:他のキャラクターが3体以上いれば、登場しただけでロアを2つ得る
- ペグ「生粋のパフォーマー」:他が3体以上いる状態でエグザートすると、カードが1枚引ける
- スパゲティ・ディナー:キャラクターが2体以上いれば、毎ターン1インクでロアを1つ生み出す
- トランプ「切れ者の犬」:登場時、味方の数に応じて1体の攻撃力を押し上げる
- トランプ「裏路地暮らしの犬」:場の頭数だけコストが下がり、さらに同じ数だけカードを引ける
そして、この「数を数える」思想をいちばん極端に表しているのが、コスト1のレディ「凛々しいお嬢さん」です。
攻撃力0・意思力3という、単体では何もしないカードに見えますが、キャラクターをプレイするたびに攻撃力が1ずつ上がり、攻撃力が3以上になるとロアが2つ増えます。
つまり同じターンに3体並べれば、1コストのカードがロア3のクエスト役に化けます。
もうひとつの柱が、レディとトランプの相互参照です。

レディ「すてきなスパニエル」はトランプが場にいる間ロアが1つ増え、1コストでロア2という破格のクエスト性能になります。
逆にトランプ「切れ者の犬」はレディがいるとコストが1下がり、実質1コストで盤面に加わります。
原作で寄り添うふたりが、ルール上もお互いを安くして強くし合う関係になっているわけです。
展開を加速する装置も充実しています。
レディ「家族の犬」はコスト3でありながら、登場したときにコスト2以下のキャラクターをもう1体、コストを払わずに連れてきます。
柳の木のおばあさん「古き善き相談相手」は各ターン一度、次に出すキャラクターを1インク安くします。
そしてレディ「ミス・ニューヨーク」は変身3で自分のレディに重ねられ、着地時に捨て札からコスト2以下のキャラクターを最大2枚、手札に戻してくれます。
- 3コスト以下が43枚。序盤から盤面が止まらない
- 並べた数が、そのままロア・ドロー・攻撃力に変換される
- レディとトランプがお互いのコストとロアを改善し合う
- 踏み倒しと割引で、1ターンに2〜3体置く展開が現実的になる
- ロア合計66は60枚デッキとしては高水準。押し切る力がある

コスト1・ロア1・攻撃力0・意思力3のレア。
キャラクターをプレイするたび、そのターン中に攻撃力が1ずつ上がります。
さらに攻撃力が3以上になっている間は、ロアが2つ上乗せされます。
- 強み:1コストで最大ロア3。このデッキの「並べる」という方針を、いちばん安く現金化してくれる
- 弱み:素の攻撃力は0。キャラクターを3体プレイできないターンは、ただのロア1で終わる
- おすすめの使い方:1ターン目に最優先で置きたい1枚。ただし攻撃力の上昇はそのターン限りなので、ロア3で走らせたいターンに合わせて展開を組み立てる

コスト3・ロア2・攻撃力2・意思力2のレア。
場に出たとき、コスト2以下のキャラクター1枚をコストを支払わずにプレイできます。
- 強み:実質1枚で2体展開。ジョックやペグの「3体以上」条件を一気に満たしに行ける
- 弱み:手札にコスト2以下のキャラクターが残っていないと、ただの3コスト・ロア2になる
- おすすめの使い方:踏み倒し先はトランプ「切れ者の犬」が理想。攻撃力のバフまで付いてきて、1回のプレイで盤面が2段階よくなる

コスト5・ロア2・攻撃力4・意思力4のスーパーレア、フラッドボーン。
変身3を持ち、自分のレディの上に3インクで重ねてプレイできます。
着地したとき、捨て札からコスト2以下のキャラクター・カードを2枚まで手札に戻せます。
- 強み:3インクで4/4・ロア2に成長しつつ、軽量キャラを2枚拾って次の展開まで用意できる
- 弱み:インク不可。重ねる土台のレディが場にいないと手札で止まる
- おすすめの使い方:盤面を流された直後がいちばん輝く。捨て札に落ちたレディ「すてきなスパニエル」やトランプ「切れ者の犬」を回収して、もう一度並べ直す

トランプ「切れ者の犬」はコスト2・ロア1・攻撃力1・意思力3のレア。
レディが場にいればコストが1下がり、登場時には味方1体の攻撃力を、他のキャラクターの数だけ引き上げます。

レディ「すてきなスパニエル」はコスト1・ロア1・攻撃力1・意思力2で、トランプが場にいる間はロアが1つ増えます。
- 強み:2枚そろうと、片方が安くなり片方のロアが伸びる。どちらも4枚積みで、そろう確率は高い
- 弱み:相方がいない単独の状態では、どちらも平凡な軽量キャラクターに戻る
- おすすめの使い方:レディを先に置いてからトランプを出すのが基本。攻撃力のバフは、意思力の高い相手を落としに行くときにも使える

コスト7・ロア2・攻撃力2・意思力6のレア。自分の場のキャラクターの数だけコストが下がります。場に出たとき、他のキャラクターと同じ枚数のカードを引き、その後で同じ枚数を選んで捨てられます。
- 強み:4体並んでいれば実質3コスト。意思力6の壁を立てながら、手札を大きく作り直せる
- 弱み:盤面が空のときは素の7コスト。引いた枚数と同じだけ捨てるので、手札の総量は増えない
- おすすめの使い方:引き直しの能力は任意。手札が悪いときだけ使い、質のいい手札のときは引かずに通す判断も大事
「ちょいワル犬」はコスト6・ロア2・攻撃力2・意思力8のスーパーレア、フラッドボーン。

変身4で自分のトランプに重ねられ、相手のターン中に自分のキャラクターが退場するたび、カードを1枚引けます。

「注意深い番犬」はコスト3・ロア1・攻撃力3・意思力3で、登場時に味方1体へ次の自分のターンまで魔除を与えます。
- 強み:意思力8はこのデッキで最大。「ちょいワル犬」は並べた仲間が倒されるたびに手札へ還元してくれるので、横展開デッキの弱点をそのまま補う
- 弱み:変身元のトランプが必要で、6コストのまま素出しするのは重い。魔除はチャレンジを防げない
- おすすめの使い方:魔除は、そのターンにロア3まで育てたレディ「凛々しいお嬢さん」に付けて守るのが分かりやすい

ジョックはコスト4・ロア1・攻撃力3・意思力4で、登場時に他のキャラクターが3体以上いればロアを2つ得ます。

ペグはコスト3・ロア1・攻撃力2・意思力4で、他が3体以上いる状態でエグザートするとカードを1枚引けます。
- 強み:どちらも「並べていれば勝手に得をする」カード。ジョックは実質ロア3のクエスト役として計算できる
- 弱み:3体という条件はそれなりに重く、序盤に引きすぎると腐りやすい
- おすすめの使い方:ジョックは4ターン目、レディ「家族の犬」で頭数をそろえた次のターンに置くと条件を満たしやすい

柳の木のおばあさんはコスト2・ロア1・攻撃力1・意思力2で、各ターン一度、次にプレイするキャラクターのコストを1下げます。

スパゲティ・ディナーはコスト2のアイテムで、エグザートと1インクの支払いにより、キャラクターが2体以上いればロアを1つ得られます。
- 強み:割引は毎ターン使える。スパゲティ・ディナーは3枚積みなので、そろえば毎ターン安定してロア3が上乗せされる
- 弱み:両方ともインク不可。序盤に固まるとインクが伸びず、展開そのものが遅れる
- おすすめの使い方:柳の木の割引は、コストの重いトランプ「裏路地暮らしの犬」ではなく、数を増やす軽量キャラに使うほうが結果的に得になりやすい

- 1ターン目にレディ「凛々しいお嬢さん」を置く
- 2〜3ターン目で、レディ「すてきなスパニエル」やボビー、ナラなどの1コストを手札に確保しておく
- 勝負のターンに、キャラクターを3体まとめてプレイする
- 攻撃力が0→3になった時点でロアが2つ増え、ロア3でクエストする
柳の木のおばあさんの割引やレディ「家族の犬」の踏み倒しを合わせると、3体プレイのハードルはぐっと下がります。
攻撃力の上昇はそのターン限りなので、「並べる」と「走らせる」を必ず同じターンにそろえるのがコツです。

- 2ターン目までにレディやトランプの軽量キャラを1〜2体置いておく
- 3ターン目にレディ「家族の犬」をプレイし、コスト2以下のキャラクターを無料で追加する
- これで場は合計4体前後。ペグのドロー条件がこのターンから起動する
- 4ターン目にジョック「世話焼きおじさん」を置き、他が3体以上いる条件を満たしてロア2を得る
ジョック自身のロア1と合わせると、置いたターンに実質3ロア分の仕事をします。
踏み倒し先をトランプ「切れ者の犬」にすれば、攻撃力のバフまで同時に付いてきます。

- 相手の全体除去などで、並べた軽量キャラがまとめて捨て札に送られる
- 残った、あるいは新たに置いたレディの上に、変身3でレディ「ミス・ニューヨーク」を重ねる
- 着地時の効果で、捨て札からコスト2以下のキャラクターを2枚回収する
- 次のターン、回収した2枚を展開し直して頭数を戻す
3インクで4/4・ロア2の本体が立ち、さらに手札が2枚増えるという、立て直しとしては非常に効率のいい動きです。
横展開デッキの最大の弱点である「一掃されると何も残らない」という問題に対する、このデッキなりの答えがこのカードです。
- 『わんわん物語』の世界観を、そのまま盤面で再現したい人
- 難しい条件分岐より、素直にキャラクターを並べて押し切るデッキが好きな人
- 1コストのカードが試合を通して育っていく、積み重ねの感覚を楽しみたい人
- ロルカナを始めたばかりで、事故の少ない構築から入りたい人
- レディとトランプが盤面で寄り添う、物語そのままの並びを見たい人
最大の注意点は、相手のキャラクターを処理する手段がほとんどないことです。
除去アクションは1枚も入っておらず、盤面に触れる方法はチャレンジだけ。
しかも攻撃力はトランプ「注意深い番犬」とジョックの3、ダーリング・ディアとレディ「ミス・ニューヨーク」の4が上限で、大型を正面から落とすのは簡単ではありません。
トランプ「切れ者の犬」の攻撃力バフが数少ない突破口なので、この4枚をいつどこに使うかは常に意識しておきたいところです。

もうひとつは、全体除去に弱いという構造上の弱点です。
攻撃力0のナラ、ジム・ディア、レディ「凛々しいお嬢さん」だけで10枚あり、意思力も2〜4が中心。せっかく並べた盤面をまとめて流されると、ロアの供給源が一度に消えてしまいます。
救いはレディ「ミス・ニューヨーク」4枚と「オハナは家族」4枚という立て直し札の厚さです。
相手のデッキに全体除去がありそうなら、手札に軽量キャラを何枚か残し、一度に全部を置かない選択肢も持っておきましょう。
そして、インク不可カードが16枚ある点も覚えておいてください。

スパゲティ・ディナー3枚、柳の木のおばあさん3枚、おばあさんの知恵袋2枚、レディ「すてきなスパニエル」4枚、レディ「ミス・ニューヨーク」4枚が、いずれもインクに送れません。
インク可能カードは44枚(73%)と十分な水準ですが、序盤にこの16枚が固まるとインクが伸びず、いちばん大事な3〜4ターン目の展開が一段遅れます。
マリガンでは、1コストのキャラクターとインクに送れるカードが両方あるかを基準に判断すると安定します。

このデッキの気持ちよさは、やっていることと勝ち筋がまっすぐつながっている点にあります。
犬を1匹置く。もう1匹置く。

それだけでレディの攻撃力が上がり、ジョックのロアが増え、ペグがカードを引き、トランプが安くなる。
特別なコンボを覚えなくても、「並べる」という当たり前の行動がそのまま加点に変換されていきます。
一方で、ただ数を出せばいいだけの単純なデッキでもありません。
レディ「凛々しいお嬢さん」の攻撃力はそのターン限り、ジョックの条件は3体以上、トランプ「裏路地暮らしの犬」のコストは場の頭数次第。
どのターンにまとめて置くかという判断が、そのまま勝敗を分けます。
事故の少なさと判断のしがいが両立しているという意味で、初めての1組としても、長く使う1組としても向いています。
- 3コスト以下が43枚。序盤から展開が途切れない
- 並べた数が、ロア・ドロー・攻撃力にまとめて還元される
- レディとトランプが、互いのコストとロアを改善し合う
- レディ「ミス・ニューヨーク」とオハナは家族が、流された盤面を引き戻す
- ロア合計66を、中盤の一斉クエストで押し切る
野良犬だったトランプが、レディと出会って一家の一員になる。
あの物語の結末が、そのまま「頭数が増えるほど強くなる」という勝ち筋になっているのがこのデッキです。
盤面いっぱいに犬たちを並べて、ぜひ20ロアの勝利を目指してみてください。
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